経営方針

経営戦略

いま社会は、消費型から省エネルギー・循環型へと移行しつつあり、一人ひとりのライフスタイルの見直しが求められております。また、人々の価値観も大きく変化しており、心の豊かさや自然や生きものとのふれあいによる安らぎを求め、新しいスタイルで地域社会への参加をめざす人々も増えつつあります。

こうした動きに呼応し、動物福祉の果たす役割も、さまざまな角度から見直されつつあります。人と動物の絆、人と動物の共生は高齢化社会がますます進む中で、動物福祉にかかわる者は、命の尊厳を根本とする教育の可能性を広げ、人も動物も安心して過ごすことのできる未来づくり環境づくりのために創意工夫し、力を尽くすことが急務になっています。

わたくしたち、東京動物環境支援協会は、動物福祉、動物愛護、動物保護など活動者の皆様とともに、動物の保護施設管理、人道的教育、動物虐待防止、獣医療の発展などを考え、小さな命を守る文化を創造していくパートナーです。あらゆる人たちが人と動物の共生に関心を持ち、積極的に動物福祉活動に参加し、命を大切にできる人と動物の未来づくりに戦略的に貢献します。

行動指針(一般社団法人設立趣意書より)

今日、ペット産業が一兆数千億円を超える市場規模となり、人と動物の共生について多くの人々が関心を抱き、心の豊かさを求める中で、豊かさゆえにモノとして扱われる動物たちも少なくありません。

犬や猫などといった伴侶動物の飼い主は、最期まで責任を持って飼養する義務が法によって定められており、虐待、遺棄といった行為は、動物愛護管理法や地方の条例等法整備のもとで厳しく罰せられるようになりました。

一方で、所有者のない伴侶動物たちは、さまざまな理由によって行き場を失い、虐待され、殺処分されていきます。このように安心して生きることのできない小さな命を動物福祉のもとで命をつなぎ、人と動物の絆を構築し、新しい適切な飼い主のもとで生涯を過ごせる環境が必要です。最近では、飼い主の高齢化による医療機関への入院や急な死亡などによりペットの生涯飼養が困難になり、身内や知人に預かり手もなく、新たな飼い主が必要となる場合もあります。

命には限りがあります。さまざまな理由で取り残された小さな命は、ともに生きる未来と環境において、人間は、勇気と責任、そして愛情をもって救わなければなりません。それが命を大切にする文化であるとわたしたちは考え、地域における命を大切にする文化の拠点として動物シェルターの運営、人道教育の推進、動物虐待防止のための行動、獣医療の発展に貢献する研究、動物福祉活動の普及推進を担う機関として、ここに「一般社団法人東京動物環境支援協会」の設立を期するものであります。
                                           平成21年1月9日

組織沿革

内容
2016年動物シェルターとして10年目、環境支援団体として12周年となる。
2015年日本全国の動物保護団体を支援するネットワークづくり、医療系動物福祉団体としての特化、動物関連教育機関との連携による次世代の動物福祉教育を推進する行動指針を決定。インターペットに出展。
2013年人と動物未来研究所を設立。小動物臨床と行動学を中心に人と動物の絆について研究、学会発表。
2011年東日本大震災の被災ペット支援チームを組織。被災地の保健所、獣医師会、保護団体と連携。現在も、被災地からの2次、3次ペット支援を続けている。
2009年動物シェルターの需要が高まり、組織を法人化。一般社団法人東京動物環境支援協会を設立。
2007年東京都文京区の地域猫団体の支援組織としての「文京動物環境支援協会」を創立。支援活動として、緊急時の動物シェルターを開設。
2004年地域の人々ためのコミュニケーションを図る「居場所」を展開する街づくりNPOとして、任意組織を立ち上げ、公園や道路などの環境改善のための活動、それに関わる環境についての研究をはじめる。